今日は「春分」です。
昼と夜の長さがほぼ同じになる日。
この日を境に昼の時間が長くなっていきます。
そして今年は縁起の良い「一粒万倍日」も重なっています。
梅が咲き、桃がほころび、そろそろ桜も…という嬉しい季節。
世の中いろいろありますが、
今、目の前の小さな光を見つけていけたらいいなと思っています。 ^_^
一粒万倍日や今月の開運DAYについてはこちらの記事をどうぞ♪
2022年3月 カレンダーまとめもくじ
二十四節気
春分
- 春分 (しゅんぶん)
: 3月21日(月)
「春分」は太陽黄経0度を通過するときをいいます。
1948年に「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」と日本の祝日として定めらました。
もともとは春季皇霊祭と呼ばれ、天皇が歴代天皇、皇后、皇族方の御霊を祀る祭儀でした。
春のお彼岸
『春分の日』は、お彼岸の期間の中日にあたります。
この前後3日間を春彼岸といって、先祖のお墓参りをする習慣があります。
彼岸とは?
生死を超越できない人間界(此岸)の煩悩を解脱して悟りの境地である来世(彼岸)に渡ること
お彼岸にお墓参りするのはなぜ?
昼と夜の長さがほぼ同じになる春分はあの世とこの世がつながりやすいと考えられていました。
そして極楽浄土が西にあるとされていたので、太陽が(日本から見て)真西に沈む春分の日にご先祖さまを偲ぶことになったようです。
また占星術的に春分は新しい1年が始まる、ある意味元旦?という大切な日です。
卒業、入学、転勤、入社、引っ越し…
変化の多い時期ですね。
春は気持ちが浮き沈みしやすいとも言われていますが、晴れやかに咲く花を眺めながら生き物たちの力に元気をいただきましょう。
七十二候
二十四節気「春分」から始まる七十二候です。
雀始巣 (すずめ はじめてすくう)
- 初候
雀始巣 (すずめ はじめてすくう)
: 3月21日(月)
雀が巣を作り始める頃。
昼の時間が少しずつ伸び、雀にとっての繁殖期がやってきたようです。
雀は縁起がよい?
雀は稲を食べる害鳥と言われますが、実は春先には苗につく害虫を食べてくれる益鳥でもあります。
人間の都合で害鳥になったり益鳥になったり迷惑な話ですね ^^;
中国では昔、雀は「瑞鳥」と呼ばれ、吉兆をもたらすといわれたとか?
そして日本では飛鳥時代、奈良時代、めったに生まれない白雀を朝廷に献上したという話も。
歴代白雀メモ
飛鳥時代 皇極元年(643年)捕まえられた白雀を蘇我入鹿が瑞鳥と認定
奈良時代 神亀4年(727年)聖武天皇に献上される
神武景雲4年(770年)光仁天皇に献上される
平安時代 桓武天皇が4羽献上される
白雀を献上するとかなりのご褒美がいただけたそうですよ。
こちらのYouTube動画を参照させていただきました。
ついでに…
白雀にちなんで元号まで改められたこともあるようです。
元号にもなっている白雀
中国:五胡十六国時代、後秦
384年「白雀」吉兆の白い雀が現れたとのことで建国元号に定められたようです。
雀ではありませんが…
日本:飛鳥時代
650年「白雉」は白い雉(キジ)が献上されたことから。
686年「朱鳥」赤い雉が献上されたことから。
(※「白雉」は大化の改新より2番目にできた元号となります。)
縁起担ぎとしての元号というのも多いようですね。
雀ってあちこちで見かけたり、ちゅんちゅんという鳴き声を常に耳にしているような印象があるのですが…。
実は個体数が減少しているらしく。
ある研究では50年前から比較すると1割になってしまったというお話もあるとか。
近代化とともに巣作りする場所が減っているのが大きな原因のようです。
だんだん見る機会も減っていくのかしらんと、庭にくる雀を眺めてしまうこの頃です。
桜始開(さくら はじめてひらく)
- 次候
桜始開 (さくら はじめてひらく)
: 3月26日(土)
桜の花が咲き始める.。桜の花が咲き始め、お花見の季節がやってくる。
やはりなんといっても日本人は桜が好き。
毎年3月も下旬になると、膨らんだ蕾を嬉しそうに見上げる人々を見かけ、
「そうだよね〜」と、見知らぬ人を仲間のように思ってしまう著者です。
さて桜の語源ってご存知ですか?
桜の語源
- 動詞「咲く」+ 接尾語「ら」(彼ら・彼女ら…など複数を表す接尾語)→ 名詞
- 奈良時代、田の神が来臨する花として信仰や占いの用途で植えられることが多かったことから
「さ」:田の神様
「さ」:耕作を意味する古語
「くら」:神様の居場所「御座」
で、田の神様が宿って咲かせる花という意味の名前となった - 「木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)」の「さくや」が「さくら」に変化した?
古事記などに登場する木花之佐久夜毘売が富士山の上空から桜の種を蒔いたという話がある。
他にもいろんな説がありますが、なんにせよ開花が楽しみですね。
今年は大阪造幣局の通り抜けも実施されるようです!
(ローカルネタですみません ^^;)
大阪造幣局 桜の通りぬけ
4月13日(水)~4月19日(火)
もしかして3年ぶり?
オンラインでの予約制です。
ただいま申し込み受付中!(2022年3月21日現在)
今まで3回ほど行きましたが、いろんな珍しい桜を見ることができて個人的にはかなり楽しいです^_^
毎度押せ押せのすごい人で、ゆっくり立ち止まることが許されない、文字通り「通り抜け」なのですが…。
あの嫌になるくらいの人混みが、また復活する日を願っております。
雷乃発声(かみなりすなわち こえをはっす)
- 末候
雷乃発声(かみなりすなわち こえをはっす)
: 3月31日(木)
遠くで雷の音がし始める。恵の雨をもたらす雷が遠くで鳴り始めるころ。
暖かくなったとはいえ、この時期は天候も不安定。
そういえば3月下旬、雨風強い日のお出かけで、
もうダウンを切るわけにもいかず薄手のコートで凍えそうになったことが何度かありました。
この時期の雷は寒冷前線の通過によって起こることが多いようで、雹(ひょう)や雪が降ることもあったりとか。
なかなかすんなり春爛漫というわけにはいかないようです。
こてんしカレンダーの3月イラスト、実はこの候からイメージしました。
数秘術的には今月は「9」となり、
解放、癒し、俯瞰、悟り、達観、受容、包括…
などのキーワードがあります。
1から始まる全ての数字を経てたどりつく9。
全てを赦し、受け入れ、流すというイメージでしょうか。
そして次にやってくる「1」というスタートに向けて、余白を作り、気持ちを切り替えていくといった動きもありそうです。
雷から生まれた光の粒は植物たちの成長を後押しします。
どんな天気も自然の営みの一部。
命の流れをおだやかに眺めてみましょう。
一見こわい雷も、実は植物の成長を促しています。
自然にゆだねて過ごすのが最良の道なのかもしれません。
…と、こてんしたちが申しております。 ^_^
数秘術において「9」という数字が持つ意味や概念など、詳細はこちらをどうぞ♪
春分以降、大地がどんどん活力を帯び、新旧が入れ替わります。
わたしたち人間もそのエネルギーを受けて
身体はアクティブになってきますが気持ちが追いつかないこともありますね。
お花見をはじめとして、外に出て、動植物たちの生きる力を肌で感じ、今を楽しんでいけるといいなあと思います。
以上、『春分』と七十二候について。
どうぞお元気で毎日の鳥の声、お花の育ち具合などを楽しみながらお過ごしくださいますように ^_^
ここまで読んでくださって
🍀ありがとうございます!🍀
・・・mayura・・・