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2022年 二十四節気 啓蟄

てんとうむしさんに遊んでほしいこてんしさん…

今日は「啓蟄」


「雨水」を経て、息を吹き返した大地に小さな命たちが目覚めるころ。

自然はやわらかな光を受けて、ゆっくり淡々と歩を進めています。


二十四節気

啓蟄

  • 啓蟄 (けいちつ)
    :  3月5日(土)

「啓蟄」は太陽黄経345度を通過するときをいいます。

大地が温まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるころ。

「啓」は「開く」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」という意味。

そういえば耳が痛くなるような冷たい風もなくなって、あたたかい陽射しにほっとすることが増えてきました。

とはいえ不安定な気候でもあります。

引き続き、体を冷やさないようにして、健やかな心身で次の季節へむかいましょう。^_^


七十二候

二十四節気「啓蟄」から始まる七十二候です。


蟄虫啓戸 (すごもりむし とをひらく)

  • 初候 
    蟄虫啓戸 (すごもりむし とをひらく)
    : 3月5日(土)

蟄虫(すごもりむし)が戸を啓(ひら)く。

だんだん春らしくなってきて、土中で冬眠をしていた虫たちが、暖かい日差しに誘われて出てき始めます。

この候と対の関係になっているのが
『蟄虫坏戸(むしかくれて とをふさぐ)』

これは二十四節気「秋分」の次候です。

この候から冬ごもりを始めた生き物たちが目覚め、再び活動を始める。

長かった冬がやっと終わるのだという嬉しさも感じられる初候ですね。

「虫」は「蛇」のことだった?

ところでこの候では、虫というのは昆虫のことだけではなく、小動物全般を表しているようです。

「虫」は蛇のこと?


昔、中国では「虫」という漢字の由来はとぐろをまいたヘビをかたどった象形文字でした。

つまり虫とは本来ヘビのことをさしていたのですね。


そして爬虫類や両生類が含まれ、
鳥、獣、魚が含まれ…
と、小動物にまで広がったようです。

いわゆる(小さな)ムシは「蟲」と書かれていましたが、だんだん簡略化されて今の「虫」になりました。


日本でも、やまとことばに「まむし」という表現があります。

ある種の毒蛇を指す「蝮(まむし)」という字もありますが、

やまとことばでは「真の虫」として蛇の総称としていたようです。

つまり蛇は「むしの中のむし」だったということでしょうか。

虫っぽくない⁇
虫偏のつく生き物


エビ(蝦)、カニ(蟹)、タコ(蛸)、ハマグリ(蛤)、カキ(蛎)、シジミ(蜆)、ハマグリ(蛤)、サソリ(蠍)、ヘビ(蛇)、トカゲ(蜥蜴)、オタマジャクシ(蛞)、コウモリ(蝙蝠)、ハリネズミ(蝟)…

寄り道コーナー


上のメモコーナーに登場した「やまとことば(大和言葉)」

日本固有の語ということですが、なかなか興味深いです。

こちらのサイト「民俗学の広場」さんに、いろんな「やまとことば」が載っています。

参考資料とされていた本を見つけました。

Kindle unlimitedでは無料!

読んでみようと思います ♪
(こうして脱線が続く…^^;)

ところで春という字に2つ虫をつけると「蠢く (うごめく)」

この候にふさわしい⁈ 言葉ですね。

蛇も虫も苦手なジャンルにつき、このへんで次に行きたいと思います。^^;


桃始笑(もも はじめてさく)

  • 次候 
    桃始笑 (ももはじめてさく)
      : 3月10日(木)

桃のつぼみが開き、花が咲き始める頃。

昔は花が咲くことを「笑(さ)く」と表現したそうです。

桃は縦にすくすく伸びて鮮やかなピンクの花を咲かせます。

その花の香りと種の中の仁に体を温める作用があることから、桃は健やかさと長寿の象徴とされていました。

また中国では魔除けの力を持つと言われていたようです。


梅や桜ほどあちこちで見かける機会は少ないかもしれませんが…。

微笑むかのような桃の花を眺めに出かけるのも素敵ですね。


菜虫化蝶(なむし ちょうとなる)

  • 末候 
    菜虫化蝶 (なむしちょうとなる)
      : 3月15日(火)


青虫が羽化してモンシロチョウになる頃。

菜虫とは、大根や蕪などアブラナ科の葉を食す青虫の総称。

一般には蝶(特にモンシロチョウ)の幼虫をさすことが多いようです。



昔の人は、蝶のことを

「夢見鳥(ゆめみどり)」
「夢虫(ゆめむし)」

などと呼んだそうです。

ひらひらと舞うように飛ぶ姿はどこか儚く現実のものではないようにも思いますが…。

これは荘子(古代中国の思想家)の「胡蝶の夢」というお話に由来するのだそうです。

胡蝶の夢

原文


昔者莊周夢爲胡蝶。栩栩然胡蝶也。
自喩適志與。不知周也。俄然覺、則蘧蘧然周也。
不知、周之夢爲胡蝶與、胡蝶之夢爲周與。
周與胡蝶、則必有分矣。此之謂物化。


訳文


以前のこと、わたし荘周は夢の中で胡蝶となった。喜々として胡蝶になりきっていた。
自分でも楽しくて心ゆくばかりにひらひらと舞っていた。荘周であることは全く念頭になかった。はっと目が覚めると、これはしたり、荘周ではないか。
ところで、荘周である私が夢の中で胡蝶となったのか、自分は実は胡蝶であって、いま夢を見て荘周となっているのか、いずれが本当か私にはわからない。
荘周と胡蝶とには確かに、形の上では区別があるはずだ。しかし主体としての自分には変わりは無く、これが物の変化というものである。


Wikipediaさまよりお借りしましたm(_ _)m

スピリチュアルの世界では蝶は復活・再生・変化・変容の象徴などとも言われています。


青虫から蛹(さなぎ)、そして蝶へという劇的な変化。

本人(人⁇)は自分がどんな姿をしているのかなんて考えもしないのでしょうけれど…。


そんなこと考えている自分が実は蝶で、今は蝶の夢の中??

朧な春、舞う蝶々。

妄想遊びにふさわしい時期かもしれません…。

今回の七十二候は三候のうちふたつが虫さんジャンルでした^^;

気温の上昇とともに、私が世の中でもっとも恐れている虫との遭遇の確率も上がります。

恐れると引き寄せそうな気もするので…>_<

今回はこのあたりにて。


梅見のご報告

最後に、寄り道コーナー第二弾です。

先月猫の日? 2月22日に神戸市の岡本梅林公園に行ってきました。

某数秘研究所所長撮影

ちょっとばかり、早かったようです。

この日は冷たい風がビュービュー。

蕾も「開くのや〜めた」という感じでした。

それでも綻んでいる花もあり、着膨れた人たち(はい!私です!)でそれなりに賑わっていましたよ。


今年も梅祭りは中止。

「来年こそは… 」

と、去年も一昨年も書いたような気が…。涙。。

枝の間にはかわいいメジロさんも…。

動きが早くてなかなかカメラが追いつかなかったのですが…。

某所長撮影 
梅に鶯って言いますが、ほんとはメジロが多いみたい…

さすがですね〜!

某数秘研究所の某所長がバッチリカメラにおさめてくれました。

宇宙人の33所長は鳥さんともすぐ仲良くなれるようです。

「33って何?」

と思われた方はこちらをどうぞ ^_^

お話戻しまして…


神戸は海と山が近いところです。

この梅林公園はかなり山手。

眼下の街の向こうには海が見えます。

この独特な眺めと、駅周辺の素敵なケーキ屋さんや雑貨屋さんに惹かれて来てしまいます。

某所長撮影その2 街の向こうはもう海なのです

おされ〜〜で「住みたい街ランキング」も必ず上位に入るこの街ですが……

この撮影は私。笑

……なんと!

イノシシさんが現れるようです。(えっ⁈)

うち(プリズム数秘研究所)の所長は山手のおされな住宅街にて散歩(?)するイノシシ親子を目撃したそうですよ。


という、とっても魅力的な(笑)岡本。…の、梅林公園。

近いうちに梅見リベンジしたいと思います。

(実は寄りたい紅茶屋さんと、焼き菓子を買って帰りたいお菓子屋さんがあるのでした。)

以上、2月下旬の寒かったけれど、なかなか素敵な午後のご報告でございました。^_^


かなり脱線がありますが、二十四節気「啓蟄」についてまとめてみました。

まだ風が強い日も多いですが、おだやかなお天気の日はちょっとお外へ。


足元の草花、遠くに霞む山…

この時期ならではの風景をゆっくりお楽しみくださいますように。

ここまで読んでくださって
🍀ありがとうございます!🍀

・・・mayura・・・