2月です。二十四節気「立春」に入りました。
土の中では春の陽気が生まれているようですよ。
晴れた日は陽の光を浴びて芽生えモードのスイッチを入れましょう。^_^
もくじ
二十四節気
立春
- 立春 (りっしゅん)
: 2月4日(金)
「立春」は太陽黄経315度を通過するときをいいます。
寒さが和らぎ、春の気配を感じられる頃。確かに気がつけは日が暮れるのが少し遅くなったような…。
とはいえ、現実として寒さはこの頃がピークでしょうか。
二月の和風月名は「如月(きさらぎ)」。
「衣更着(きさらぎ)」が由来と言われています。衣を更に重ねるという意味。
ちなみに平安時代の十二単は絹、麻、絹、麻という順に重ねられていたそうですよ。
絹には解毒、保湿効果、麻には吸湿、放湿、防菌効果あり。
日本の気候にあった天然素材なのですね。
こよみでは「春」になりましたが、外に出るとまだつめたい風が吹いています。
冷えは大敵。しっかり重ね着をして体を温めておきましょう。
さてさて、節分で豆まきをして翌日の立春にこのお札を貼る習慣があるそうです。
一年の起点となる立春に福を願って、また厄除けに「立春大吉」の札を貼ります。
・文字が左右対称で縁起がよい
・表裏どちらからでも同じに見えることから鬼払いの意味がある
ということだそうです。
札を見て入った鬼が振り返って
「あれ?ここはもう入った家だ」と勘違いして出ていくと考えられています。ほんとかなあ??(笑)
・お札は門や玄関の目線より高い位置に貼り、次の立春に替える。
・立春から二十四節気の雨水(今年は2月19日)までに貼る。
・古いお札はお焚き上げやどんと焼きに持っていく。
のが基本スタイル。
お札は曹洞宗のお寺が檀家さんに配っているようですが、自分で書いてもいいし、WEBで申し込めるところもあるようです。
ご参考までに。https://www.izumosan.com/fortune.html
七十二候
二十四節気「立春」から始まる七十二候です。
東風解凍(はるかぜこおりをとく)
- 初候
解凍(はるかぜこおりをとく)
: 2月4日(金)
東風が厚い氷を解かし始める。
七十二侯では東風と書いて「はるかぜ」と読むことになっていますが、一般的には「こち」と呼びます。
このあたかさを帯びた風が少しずつ吹くことで凍りついた水面や地面がとけていく…。
寒がりさんには嬉しくなる候ではないでしょうか。
「あれ??春風って南から吹いてくるのでは?」
「いえいえ、春は移動性低気圧が通るからいろいろな方向から風が吹くらしいよ?」
なぜ「東風」が春風になるのでしょうか?
これは七十二候が中国でうまれたことによります。
中国の陰陽五行説で、春は東を司るものとされていたため、七十二候に残りました。
ちなみに五行(木・火・土・金・水)の配当によりますと
◆五行における季節は
- 「木…春」
- 「火…夏」
- 「土…土用」
- 「金…秋」
- 「水…冬」
◆五行における季節の色と方角は
- 「春…青・東」
- 「夏…赤・南」
- 「秋…白・西」
- 「冬…黒・北」
となります。
黄鶯睍睆(うぐいすなく)
- 次候
黄鶯睍睆 (うぐいすなく)
: 2月9日(水)
鶯が山里で鳴き始めるころ。
「睍睆」とは「鳴き声の良い」という意味で、その美しい音色からウグイスは、オオルリ、コマドリと並んで日本三鳴鳥に選ばれています。
とはいえ、ウグイスもはじめから
「ホーホケキョ ♪」 と美しく鳴くわけではありません。
まだ寒さの残る頃は
「ホーホケッ…⁈」…と、途中で止まったり調子がはずれたりする「ぐぜり鳴き」と言われる期間があるようです。
練習してだんだん上手になっていくのですね。「練習」と「継続」はどこの世界にも必須のようです。とほほ…(←どちらも苦手…^^;)
ところでこの候では「黄鶯」と書かれていますが、ウグイスって「うぐいす色」ですよね?
ちょっとくすんだ黄緑のような…。
こんな色
↓ ↓ ↓
お確かめはこちらにて…原色大辞典
どうしてわざわざ「黄」色がアピールされているのでしょうか?
実は「黄鶯」は中国を始めとする東南アジアに棲息する高麗鶯(コウライウグイス)のことなのです。
オスは全身が黄色い羽毛で覆われ、メスは羽毛が緑がかった黄色の羽毛で覆われています。
中国では皇帝の色である黄色であることから尊ばれた鳥。
黄色をアピールしたのではなく鳥の名前だったのですね。
この鳥、日本ではめったに見られません。
…と言いながら国内で撮影された動画を見つけました。(笑)
美しい黄色の鳥さんです。1分半ほど。ご興味のある方はご覧くださいませ^_^
こちらは去年のこてんしカレンダー2月イラストです。
この「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」という七十二候からイメージして描きました。
昨年2月は数秘的に「7」の月だったこともあり
「神秘、休息、ひとりの時間、完成、変革、独創的」
といった「7」という数字の持つキーワードからイメージしたタイトルとなりました。
◆ 数秘的「7」についての詳細はこちらをご覧くださいませ。◆
↓ ↓ ↓
こんな感じでカレンダーのイラストにはこよみや数秘術のエッセンスをそっと⁈ 加えておりまして。
今年のこてんしカレンダーー2月イラストについては別記事でご紹介したいと思います。
(あれ?1月のイラストも記事にすると書いたような気が…。。。)
魚上氷(うおこおりをいずる)
- 末候
魚上氷 (うお こおりをいずる)
: 2月14日(月)
割れた氷の間から魚が飛び出るころ。
少しずつあたたかくなって凍っていた川や湖の氷が割れ、
それまで水面下でじっとしていた魚が泳ぎ跳ね上がる…
直接見たことはありませんが春を感じるうれしい光景です。
著者は釣りをしないのでよくわかりませんが、
渓流釣りというのが解禁になるのも2月からのようですね。
岩魚が代表選手でしょうか?
ついでに…
この時期旬の魚はシラウオ、メバル、サワラなど。
我が家では
①サワラとキャベツやモヤシなどを「グ○ラー」という陶製の蓋付トレーに並べ
②魚焼きグリルで8分焼く
③グリル内で5分ほど放置
という超シンプルメニューがしょっちゅう登場します。
塩胡椒、オリーブオイルでばっちり美味しいのでおすすめです(^_^)v
白ワインを仕込んでおくとちょっとエレガントなお味に。(どんなん??)
まだまだ寒い時期ですが、旬の魚、お野菜などをいただきながら、次の季節を楽しみに待つといたしましょう。
そういえばこの末候が始まる日はバレンタイン。
毎年楽しみにしている某百貨店本店の「バレンタインチョコレート博覧会」
今年も自粛です。もう3年目かも…涙。。。
芸術品とも言えるなめらかに美しくゴージャスなチョコ💕が並び、甘い香りに包まれるあの会場はちょっと異空間で好きなのですが。
来年こそは行けますように。
そして特設会場のチョコまみれなソフトクリームもいただけますように。(笑)
みなさまは大切な方に、お友達に、ご自身に…贈られますか?
著者は明日あたり、近所の小さな百貨店とショッピングモールの会場をさまよいたいと思います。
もぐネタが止まりませんのでこのあたりで失礼を。
寒さもあと少し。
この季節ならではのお楽しみを体験しましょうね ^_^
ここまで読んでくださって
ありがとうございます!
🍀mayura🍀