5月5日(木)から二十四節気は「立夏」に入りました。
もくじ
二十四節気
立夏
- 立夏 (りっか)
: 5月5日(木)
『立夏』は太陽黄経45度を通過するときをいいます。
春分と夏至(げし)のちょうど中間。
旧暦では夏の始まりとされています。
二十四節気でいうと、この節気から『大暑』(今年は7月23日〜8月6日)までが夏、次の『立秋』で秋の始まりということですね。
花粉もかなり減ってお散歩によい時期。
後で「しまった!>_<…」とならないように、UVクリームや日傘、帽子などご用意を。
総じて過ごしやすい日が増えるようで。
「薫風」や「風薫る」と表現される初夏の風。
『目に青葉 山ほととぎす 初鰹』という句もありますね。
五感が爽やかに満たされるこの時期、たっぷり楽しみたいものです。
七十二候
二十四節気「立夏」から始まる七十二候です。
蛙始鳴 (かわず はじめてなく)
- 初候 19候
蛙始鳴 (かわず はじめてなく)
: 5月5日 (木)
蛙が鳴き始める頃。
5月になると気温が高くなり、木々からは新しい葉が出始めます。
水が引かれた田んぼや少し郊外に出向くと
蛙さんたちと遭遇することがあるかもしれません。
カエルというと、愛嬌のあるキャラクターになっていたりして
こっこう人気者なのではないでしょうか?
私も小さい頃は手のひらに乗せたりして
仲良くしていました。(今できるかどうかは謎…^^;)
そこで蛙についてのあれこれを少し…。
蛙は雄しか鳴かないそうです。
(例外もあるようです。トノサマガエルのメスは鳴くこともあるのだとか⁈)
蛙はどんな時に鳴くの?
- 求愛
- 縄張りをアピール
- 「僕は雄だあ!」をアピール
3つ目に関しては、普段とは異次元モードになる⁈繁殖期、メスと間違ってしがみつかれないように求愛用とは異なる鳴き方をするそうです。
蛙が鳴くと雨になる?
上記の他、アマガエルは「雨鳴き」といって、
♪ ケッケッケッケッ ♪
と鳴くこともあるようです。
これは気圧の変化や湿度が高くなるのを感じて、雨が来ることを察知しているのではないかと考えられています。
なぜ、雨の前に鳴くのかについては、よく分かっていませんが…、
カエルは全呼吸量の30~50%が皮膚呼吸なので、湿度が高いとより活動的になり、鳴くことが多いのではないかとみられています。
愛知教育大学の調査によると、
・蛙が鳴かなかった翌日に雨が降った割合は11%
・よく鳴いた日の翌日に雨が降った割合は36%
という結果が出たそうです。
確かめてみたいものですが、残念ながらなかなか蛙さんの鳴き声を聞く機会はありません。
蚯蚓出(みみず いづる)
- 次候 20候
蚯蚓出 (みみず いづる)
: 5月11日 (水)
蚯蚓 (難しい漢字ですね^^;) が地上に這出る頃。
前述の蛙に続いて、ミミズもあまり見かけなくなりました。
(見ないようにしているだけ? )
勇気を出して⁈ みみずさんに関するあれこれ、調べてみました。
漢字と意味
- 「蚯蚓」
「キュウイン」とも読む。
中国語で「ねじり、ひきずる」というミミズの行動をあらわす。 - 「美美須」
『和名抄』(平安時代の辞書)には「蚯蚓 美美須」とあったらしいですが、これは単なる当て字のようですね。
語源
- ミミズには目が無いので「めみえず」。
- 目はないけれど光を感じる細胞があり、暗いほうへ這っていくため、「目で見ることができない動物」の意味から、「メミズ(目不見)」。
- 土の中に棲み、日光を見ないことから、「ヒミズ(日見ず)」
実は高度な生き物⁈
- 多くのミミズは雌雄同体。1匹で繁殖までこなすという、ある意味高度な生物。
- 目立った器官は見られないけれど、体の表面には視細胞があり、光を感知できる。
- 体の修復能力がかなり高い。体に傷を受けると血管から細胞を移動させてすぐに修復できる。
実はありがたい生き物⁈
- やわらかい土を作ってくれる!
土を掘りながら移動するため、動けば動くほど地中の土は掘り起こされ、柔らかい土を作ってくれる。 - しかも!空気や水が通りやすくなり、地中深くまで空気や水が行き渡るようになる。
- 1日に自分の体重と同じくらいの土を食べ、排泄する糞(ふん)は土地改良や良い肥料になる。
- ミミズの体には「窒素」や「リン酸」など、植物の栄養になるものが含まれているので、死骸さえも肥料となる。
いかがでしょうか?
ルックスが苦手という方も多いと思いますが、感謝の気持ちを持って眺めると、意外にキュートに見えてくるかもしれません???
竹笋生(たけのこ しょうず)
- 末候 21候
竹笋生(たけのこ しょうず)
: 5月16日(月)
筍が生えて来る頃です。
昔は親戚からどっさりたけのこが送られてきて、力を振り絞って包丁でカット、大きな鍋で茹でた記憶があります。
おいしいけれど、口に入るまでがなかなか大変でした。
「ん?あれってこんな時期だったっけ?
もっと春先じゃなかったかなあ?」
そう、調べてみると私の記憶は正しかったようです。
一般的に食べらている筍は、孟宗竹(もうそうちく)というエグミが少なくて柔らかい種類。
3〜4月くらいに出回ります。
記憶にあったのはこの孟宗竹だったのですね。
他の種類、破竹(はちく)の旬は5月中旬、真竹(まだけ)は5月下旬以降とのこと。
この候の「竹」は真竹のことだったのではないでしょうか?
竹は私たち日本人にはお馴染みの植物ですが、意外と謎の部分がありまして。
今回そのあたりを書いてみたいと思います。
竹のナゾ
竹は木?
あれだけ背の高い植物なので、木だろうと思ったのですが、割っても中は空洞です。
木なら年輪があるはず…。
竹はイネ科なので草の仲間になるのでしょうか…?
あんな大きくなるのに草??
これも無理がありそう…^^;
専門家でも難しいところで、竹笹類というくくりもあるそうです。
じゃあ竹と笹はどう違うのでしょうか?
見分け方のいくつかをご紹介いたします。
【葉脈】
- 竹…格子状
- 笹…平行
【枝の数】
- 竹…(節目から出ている枝の数が)2本のものが多い
- 笹…(節目から出ている枝の数が)3本以上
【皮の有無】
- 竹…成長とともに剥がれてツルツルになる。
- 笹…成長後も剥がれることはなく、節の部分についたまま
はてさて、これで見分けられるでしょうか?
あまり自信のない著者でございますが… ^^;
ところで竹も花を咲かせるってご存知ですか?
孟宗竹は67年に一度、真竹は120年に一度しか花が咲かないと言われています。
とはいえ開花周期が人間の寿命より長いので、観測が難しく実際はわからないことが多いのですが…。
一斉に開花し、枯れることから、『不吉の象徴』といわれることもありますが、科学的根拠はありません。
竹の開花を見られる動画を見つけました。
なかなか興味深く、おもしろかったです。
4分半ほど。よろしければご覧になってくださいませ。
以上、二十四節気『立夏』と七十二候についてでした。
編集後期のようなもの
著者はあまり身近で芍薬を見た記憶がありません。
機会を作ってその香り、確かめてみたいと思います。
(お出かけの大義名分ができて嬉しい…^_^)
前の記事でこんなことをつぶやきました。
↓こちらの最後のあたりです。
いやあ、言ってみるものですね。
こういうのを「引き寄せ」というのでしょうか?(笑)
ご近所さんからお庭の芍薬をいただきました。
咲きかけが2本、蕾が1本。
先月あんな宣言をしましたので⁈
しっかりお水も変えておりましたら(←母が。笑)
こんな綺麗に咲いてくれました。
そして甘めの香りがふんわり…(≧∇≦)
…と思ったのですが。
ちょうどカーネーションの鉢も届いておりまして。
両方に鼻を近づけてみましたところ、
どちらかというと、カーネーションの香りが強かったような気がします。^^;
淡く上品なのが芍薬
甘く濃いめの香りがカーネーション
…ということで、
芍薬は確かに良い香りだったということに…。
ご報告とさせていただきました。
お花がいっぱい。
なんとも贅沢なここ数日の我が家でございます。^_^
次は二十四節気『小満』についてお届けする予定です。
それまでどうぞお元気で。
ごきげんな毎日をお楽しみくださいますように🍀
ここまで読んでくださって
🍀ありがとうございます!🍀
・・・mayura・・・