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2022年 大寒

新しい年になってほぼ3週間。

七草が過ぎてしめ縄も外してすっかり日常。
(こちらは関西なので15日ごろまで飾っていました。)

次のイベントは豆まきかな?

すでに恵方巻きの予約ポスターをあちこちで見かけ、ちょっと楽しみな著者でございます。

それでは二十四節気いってみましょう。


二十四節気

大寒

  • 大寒 (だいかん)
    :  1月20日(木)

小寒から数えて15日頃、太陽黄経300度を通過するときを含む日が大寒の入りとなります。

文字通り寒さの頂点⁈ 冬本番。
大寒当日の朝は全国的にかなり冷え込みました。

とはいえ、日の出は少しずつ早くなり、日の入りも少しずつ遅くなってきていますね。

大寒」は二十四節気の「冬」の最後の節気。
お次は「立春」。春が立つのです。

気持ちも体も縮こまってしまいそうな時期ですが、シーズンならではの楽しみも見つけながら、体も心もほっこり温めてあげましょう。

寒仕込み


日本では昔から、この寒気を利用して様々な食べ物を仕込んできました。

凍み豆腐や寒天などの乾物

冬に屋外で

・自然凍結
・自然解凍
・天日乾燥

させることで保存可能となりました。

また寒風に晒すことで味が良くなるとされています。



味噌、醤油、酒などの発酵食品

この寒の時期に汲んだ水は「寒の水」と呼ばれ、清らかで霊力もあると考えられていました。

・寒さと乾燥で雑菌が繁殖しにくいためか長期間腐りにくい
・発酵もゆっくり進むので味が良くなる

などのことから酒や味噌、醤油を仕込むのに用いられてきたようです。

こうした「寒」と呼ばれる時期に仕込む事を「寒仕込みと言います。

七十二候

二十四節気「大寒」から始まる七十二候です。

款冬華(ふきのはなさく)

  • 初候 
    款冬華(ふきのはなさく)
    : 1月20日(木)
地面の下ではゆっくり春の準備中

寒さ厳しいこの季節にそっと黄色い蕾を出す蕗(ふき)。

冬に黄色の花を咲かせるところから、冬黄 (ふゆき) がつまって「ふきになったと言われます。

また、厳冬に氷を破るようにして生えることから款冬(かんとう、または かんどう)とも書きます。

花茎が蕗の薹(ふきのとう)。
ほろ苦い味が個人的に好きだったりします^_^

大寒の頃の花なのですが、俳句では春の使者として蕗の薹を春の季語に入れているそうです。

晴れた日は、日当たりのよい場所に出て、(フキが見つかるかどうかはわかりませんが)次の季節を思ってみるのもよいですね。


水沢腹堅(さわみずこおりつめる)

  • 次候 
    水沢腹堅 (さわみずこおりつめる)
      : 1月25日(火)

あまりの寒さに、沢を流れている水も凍りつき、厚く氷が張りつめるという意味。

各地で最低気温を記録するのもこの頃が多いかもしれません。

日本における観測史上最低気温は明治35(1902)年1月25日、北海道旭川の上川測候所で記録された-41.0℃です。

ちなみに家庭用冷蔵庫の冷凍室はJIS規格で、-18℃以下と決まっていて、業務用冷凍庫は-20℃~-30℃が平均らしいのでこの最低気温は……。。。

著者は今、エアコンとホットカーペットつけているのですが…。
なんだか寒くなってきました。>_<


鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)

  • 末候 
    鶏始乳 (にわとりはじめてとやにつく)
    : 1月30日(日)

春の気配を感じた鶏が卵を産み始める頃。

前期「小寒」の末候「雉始雊 (きじはじめてなく)」に登場したのは雉さんでしたが今回は鶏さんです。

「ん?呼んだ??」

鶏は昔、姿の美しさや鳴き声を楽しむために飼われていて、庭で飼う「庭つ鳥」がにわとりの語源といわれています。

夜明けに鳴くことから、夜と昼の境目を告げる霊鳥ともいわれていたとか。


さて、現代では分かりづらいですが、本来、鶏の産卵期は2月〜4月。

昔、冬は寒さで産卵数が減っていました。

鶏が水をあまりとらず、飼料を多く食べること、卵が母体でゆっくり成熟することから、寒の時期の卵は栄養価が高く、おいしいといわれています。

といういきさつで「大寒の卵を食べると1年健康に過ごせる」と言われるようになったとか?

大寒卵」ご存知ですか?

著者は知りませんでした。

縁起もの? 大寒卵(だいかんたまご)

大寒卵とは

大寒の日に産まれた卵。
賞味期限はケースに記載されてますが、産卵日ってわかるのでしょうか⁇


大寒卵は縁起がよい理由

  • 健康によい(寒さの中でできる栄養たっぷりの卵。)
  • 金運UP(風水的に金運UPの「黄色」である黄身が寒い時期は濃い。)
  • 幸せを呼ぶ(寒さに耐えたあとに春(=幸せ)がやってくると考えられた。)
  • 縁起が良い(昔、寒い時期の卵はとても貴重だったので縁起物とさせれていた。)

オールシーズン入手可能な無精卵にあてはまるかどうかは微妙ですが^^;

個人的には大寒の日生まれでなくても、この時期の濃厚な卵をおいしくいただいて、元気に過ごせたらいいかなと思います。

サンドイッチのフィリングはゆで卵より卵焼き派

厳しい寒さは辛いですが、前述の発酵食品や乾物なども含め、この時期あっての恵みもしっかり用意されているのだと思いながら、 春を待つことにします。

今は受験シーズンですね。

どうぞどうぞ、暖かくして心身健やかに。

安心していつもの実力を発揮されますように。^_^

以上、二十四節気「大寒」と七十二候でした。

🍀 読んでくださってありがとうございます。^^ 🍀