10月に入り、日暮れが早くなりました。
日中はまだ汗ばむような陽射しが照りつけますが、夏とは違って爽やかさが感じられます。
金木犀が香り、秋明菊やコスモスなど、可憐な秋の花も見られ、ここしばらくお散歩の楽しみが増えて嬉しい著者です。
さきほど、夕食のしたくをしていたら、プリズム数秘研究所の所長から画像が届きました。
本日10月8日(金)のお月様です。
新月が6日だったので三日月ですね。
画像を受け取った後、窓を開けて眺めてみたら、細い月がとても綺麗に輝いていました。
お得さんな気分です♪😀
三日月ってもう少し太いお月様のイメージがあったのですが…
もともと三日月は旧暦三日の月(※新月を一日とします)なので、旧暦日的にはこのくらいの細さなのですね。
Wikipediaによりますと
“広義には(陰暦を使わなくなった現代日本では)、厳密に陰暦三日の月だけでなく、新月と上弦の間の広い範囲の月相を三日月と呼ぶこともある。英語のクレッセント (crescent) やフランス語のクロワッサン (croissant) などはこの意味である。”
とのことでしたので、日常ではもう少し太いお月様も含めて三日月と言っても良いみたいです。
追記:所長から連絡があって教えていただいたのですが、先日の新月は20時ごろだったので、撮影時の三日月はかなり細く見えるようです。もし新月が早朝だったりすると、月ももう少し膨らんで見えるかもしれないとのことでした。
さて、本日2021年10月8日(金)より二十四節気は寒露(かんろ)に入りました。
二十四節気
- 寒露 (かんろ) : 10月8日(金)
二十四節気の17番目にあたる寒露。この日は太陽の位置、黄経が195度になります。
だんだん夜が長くなって、冷たい露が草木に降りる頃。
朝晩はひんやりして空気が澄み、日中は過ごしやすい秋晴れの日が多くなり、夜には月がきれいに輝きます。
なかなかよい季節ですね。
七十二候
「寒露」から始まる七十二候です。
- 初候 鴻雁来 (こうがん きたる) : 10月8日(金)
雁(がん、かり)が飛来し始める頃。
子育てを終えて南方に帰ったツバメと入れ替わるように、雁が日本で冬を過ごすためにやってきます。
春の「鴻雁北(こうがんかえる)」という候と対になっているのですね。
対をなす七十二候についての記事はこちら
↓ ↓ ↓
そういえば…
「雁(がん・かり)ってどんな鳥だっけ??」…と調べてみましたら、
“カモ目カモ科ガン亜科の水鳥のうち、カモより大きく、白鳥より小さい一群の総称”
とWikipediaにありました。
日本ではマガン、シジュウカラガン、ヒシクイなど9種が確認されていて、ほぼ9割がマガンということです。
見た目、カモと似ていますが、雁は昼間に活動するのに対して、カモの多くは夜行性。
雁は日中にねぐら(湖、池)付近で行き来する姿や、秋空にV字の群れで飛行する姿など、けっこう簡単に見つけることができそうですね。
今までも目にしたことがあったのかもしれませんが、これからは「あれが雁だ!」と認識しながら眺めてみたいと思います。
少し脱線しますが…
著者は昼間に池でカモを見た記憶が何度もあります。
「カモが夜行性ってほんまかいな?」
…と、また調べてみましたところ、
昼間見かける池のカモは「休息」モードとのことでした。
そういえば餌をつついているような姿は見たことないような。。。
水に浮いているのは外敵から身を守るためで、日が暮れてから田圃や沼地に飛んでいって餌をとるのだとか。
夜の田んぼでアクティブに狩をするカモ、見てみたくなりました。
雁よりカモの話が長くなりそうなので、次の七十二候にまいります😅。
- 次候 菊花開 (きくのはな ひらく) : 10月13日(水)
菊の花が鮮やかに咲き始める頃。
菊の品評会や菊まつりなども開催されていますね。
この時期の青く晴れわたる空を「菊晴れ」と言うようです。
いわゆる「菊」は日本に自生する菊(野菊)とは違い、奈良時代に薬草として中国から伝わりました。
平安時代から鑑賞の用途も加わり、鎌倉時代に後鳥羽上皇が皇室の家紋を「菊紋」にしてから栽培が進み、江戸時代には一般に普及して秋の花の代表となりました。
菊には不老長寿の薬効があるとされ、旧暦九月九日の重陽の節供には、菊の花を酒に浮かべた菊花酒を飲む風習があったそうです。
検索するとレシピが出てくるので、今もたしなまれているようです。
また重陽の日に摘んだ菊の花びらを乾かして枕に詰める「菊枕」というのもあるそうで、恋する人が夢に現れてくれるとか。
個人的には菊の香りの枕はう〜ん…と思ったのですが、ドライにすると良い香りなのかもしれませんね。
旧暦九月九日、今年は10月14日(木)です。
菊枕、どなたか試された方は夢の内容と香りの感想をお知らせいただけると嬉しいです。(←自分ではしません。笑)
9月9日「重陽の節句」は「菊の節句」とも言われています。
しか〜し!9月はじめはまだ残暑厳しく、菊なんて言われてもピンときませんよね。
はい、これは旧暦から発していた行事だったからなのです。
旧暦九月九日は現在の10月末〜11月はじめ。
さらに詳しくは「十三夜(後の月見)」の4日前ということなので、菊とも重なります。(温暖化もあり、ぴったり一致というわけにはいきませんが…😅)
このように、名前や内容が今の季節としっくりこないこよみは他にもいくつかあります。
折々、記事にしていきたいと思います♪
続いてこの節気、最後の七十二候です。
- 末候 蟋蟀在戸 (きりぎりす とにあり) : 10月18日(月)
蟋蟀などの虫が戸口の辺りで鳴く頃です。
「蟋蟀」 難しい漢字ですね〜。
実はこの候の「蟋蟀」は、「きりぎりす」と読まれていますが、現在認識されている「きりぎりす」ではなく、鈴のような音色を響かせる「ツヅレサセコオロギ」だと言われています。
うちのMacで「きりぎりす」と入力してもこの字は出てきませんでしたが「こおろぎ」と入力すると出てきましたよ。
一方、蝉も含めたあらゆる鳴く虫を指して「こおろぎ」だったとの説もあるので、「きりぎりす」「こおろぎ」は、秋に鳴く虫たちの総称ととらえておくとよいかもしれません。
コオロギも何種類かあって鳴き方もそれぞれ違うようです。
ツヅレサセコオロギ…「リィリィリィリィ」
カマドコオロギ… 「キリキリキリ」
エンマコオロギ… 「コロコロコロコロ、キリリリリー」
ミツカドコオロギ… 「リリリリリリ、リィィィィ」
同じ種類でも用途によって鳴き声を使い分けているとの説もありますよ。
ひとり鳴き:縄張り主張などの自己アピール用… 「コロコロコロ」
誘い鳴き:求愛用。口説き鳴きの別名も。… 「コロコロリー」
争い鳴き:喧嘩用。別名おどし鳴き。… 「キリキリキリ」
秋の夜長、聞こえてくる鳴き声は、はたしてアピっているのか口説こうとしているのか、はたまた喧嘩売っているのか…?
ちなみにきりぎりすの鳴き声は「ギーッチョン」
機織りのように鳴くので別名「機織り虫」
ついでに…
Macで「きりぎりす」と入力すると、出てきたのは「螽斯」
こちらも難しい漢字でございました。
夕暮れ、控えめに響く虫の声を耳にするとちょっと寂しいような悲しいような…。
落ち着くような焦るような…
豊かな収穫の秋、美しい黄金・紅葉の秋も終盤。
うつろいゆく季節を大切に味わって過ごしたいものです。
最後にお月様のことを少し…。
今月18日(月)は旧暦九月十三日。「十三夜」です。
日本では中秋の名月だけでなく、十三夜にお月見する習慣もございますよ。
10月18日(旧暦九月十三日)は「十三夜」
別名 豆名月、栗名月、後の月。
豆と栗はちょうどこの時期が収穫にあたるため。
後の月というのは、十五夜についで美しく、十五夜の後に巡ってくることが由来のようです。
中秋の名月(十五夜)とともにお月見の日とされていますが、これは日本独自の習慣です。
ちなみに十五夜と十三夜を合わせて「二夜の月(ふたよのつき)」と呼びます。
中秋の名月はほぼ満月ですが十三夜は少し欠けた月。
その風情が日本人の好みに合うのかもしれませんね。
実は中秋の名月の頃(9月下旬〜10月はじめ)は秋雨シーズン。
月を観測できないことが多いのです。
そういえば先月の中秋の名月(9月21日)も全国的に雨や曇り。
私の住むあたりではやっとこさ雲の合間から見えたかな〜という感じでした。
対して十三夜は秋晴れの頃。
美しい月が見られる確率、高いです。
すっきりとした夜空に輝く美しい十三夜の月。
ススキやお団子をお供えして、秋の実りに感謝しながらゆったりとお月見を楽しむのも良いですね♪
お供えしたお団子はいただくことで神様との結びつきが強くなると考えられているとか。
ぜひ美味しく召し上がってくださいませ♪
今年の中秋の名月を見ることができたラッキーなうち(プリズム数秘研究所)の所長が撮影した映像です♪
以上、二十四節気「寒露」と七十二候のあれこれでした。
次の二十四節気は霜降(そうこう)。10月23日(土)です。
四季折々の空気を感じながら毎日健やかにお過ごしいただきますように🍀
🍀 読んでくださってありがとうございます♪ mayura 🍀